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「伝導師」は誤字です

最近、誤字等の館(ゴジラのやかた)というサイトにはまっています。このサイトから「バカに見える日本語」という本も出ていると知ってさっそく読んでみたのですが、大笑いする項目あり、国語はまあまあな方だと思っていたのに青ざめるような項目もありました。

さて、キリスト教関係者がメディアでもっとも気になる誤字といえば、
「父 子 精霊」
「伝導者」
が横綱クラスではないかと思います。最近はさすがにTVでは減ってきましたが、WEBではどうかいなと、誤字等ふうにgoogleで調べてみました。

今回はまず、伝導と伝道。

"伝道師" 74,200件"伝導師" 26,900件
"伝道者" 12,800件"伝導者" 5,800件
"伝道所" 40,300件"伝導所"1,240件
"伝道教会" 5,200件"伝導教会" 99件
計 132,500件計34,039件


トータルで約20%が「伝導○○」となっていました。「伝導師」だけなら26%です。
ただし、「伝道」と「伝導」という誤字について扱っているサイトもあります。
また「ここでいう『伝導師』も聖書で言う『伝道』ではなく」というように、もとの言葉をもじったものですよと明言した上で造語として「伝導師」という言葉を使っているところもあります。
ただ、20%という数字は、造語という意識なく「伝導○○」を使っているところが多いのではと思わせます。つまり、「伝導師」という言葉があると思い込んでいて使っている。おそらくは「でんどうし」という音を聞いたときに「伝え導く」と書くほうが「らしい」と思ってしまうのではないかと。「誤字等の館」なら「誤変科」に分類されるところのものです。

ちなみに大字林では次のように説明されています。
【伝導】
(1)伝え導くこと。
(2)熱または電気が物体内を移動する現象。→熱伝導 →電気伝導
(3)興奮が同一細胞内を伝わること。神経や筋肉では活動電位によって媒介される。

【伝道】
教えを伝え、広めること。宗教、特にキリスト教において、その教えを未知・未信の人々にのべ伝えて、信仰を促すこと。布教。宣教。「―者」「―師」

伝導のほうは、物理的な意味・場面での「伝え導く」ですね。つまり「導線」「導火線」という意味での「導く」であって、人を導くという意味ではなさそうです。少なくとも「―者」「―師」 という用例は「伝導」にはありません。
これは和英辞典を引いてみるとわかりやすいと思います。
【伝導】
conduction (熱・電気の); transmission (光・音の)
伝導する conduct; transmit.
伝導体 a conductor; a transmitter
伝導率[力, 性] conductivity.

【伝道】
伝道する 《fml》 preach the gospel; 《fml》 engage in mission work.
伝道師 an evangelist; a missionary.


「教えを」というニュアンスは「伝道」にだけで、この場合の「道」は、剣道、茶道、道徳などの場合の道。キリスト教の場合にはキリストであるイエス自身が「私が道である」と言ったことが聖書に記されていることから、キリストという道を伝えるということで「伝道師、伝道者、伝道所、伝道教会」と書きます。
あえてもじった、ということでしょうか、「伝導師」という言葉はゲーム関係や性風俗関係のページで使っていることが多いようです。少なくとも、商品名など固有名詞につけるときは、よく考えた方がいいのではないでしょうか。たとえば、Earth Wind and Fireの「Need of Love」に「愛の伝導師」という邦訳をつけたのは、わかっていてなのかどうか。

ただ、キリスト教の「伝道所」「伝道教会」を紹介するサイト(ドコイクとか、Yahoo!地域情報とか)で「伝導所」「伝導教会」と書かれている例もあります。伝道所、伝道教会の関係者の方は、自分のところの名前で一度検索してみて、必要なら訂正していってはいかがでしょうか。

しかしすでに、20%というのは、十分に市民権を得てしまっている感じですね。「キリスト教など宗教用語は『伝道師』、世俗的な用語としては『伝導師』」という使い分けを考えるしかないのかもしれません。
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